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安藤晶子

Intimate Voices


安藤晶子(あんどう・あきこ)は 1987年茨城県に生まれ、東京工芸大学デザイン学科卒業後、作品制作の傍ら挿絵や本の装画、ファッションブランドとのコラボレーションなど、幅広く制作活動に取り組んできました。水彩や、油彩、コラージュなど様々な手法を用いて丁寧に紡がれる画面は色鮮やかに光と生命の喜びを描きます。

本展は、意識や記憶、時間、関係性など、断続的に訪れる日常のふとした瞬間に焦点を当てます。道を歩き何気なく見上げた先にある葉に木漏れ日がかかっている様を綺麗だと感じること。友人とおしゃべりしながら飲んだバナナジュースのグラスを愛おしいと思うこと。なにかを純粋に美しいと感じられる自分に気づくことで、日々救われている、と作家は話します。美術鑑賞という行為が我々にとってなくてはならない存在であることも、同じ理由なのかも知れません。

ギャラリー開廊初期から制作・発表を絶やさない安藤の画面に対する真摯な姿勢と、着実な成長を感じられる機会になることを期待します。新年最初の展覧会「Intimate Voices」をぜひご高覧ください。



作家ステートメント

Intimate Voices
(葉に陽があたって葉脈が透けて見えたり、川面に光が輝く光景に見惚れてしまうような時間について)
素直な心で、今自分がいる世界との調和を感じ、見つめている。それがほんの瞬間的なことだとしても。
そんな時間の光のもとに舞う塵のような歓びを、絵に残したいと思っている。



Intimate Voices